手足が動かない!?片麻痺の知っておきたいこと5つのこと
こんにちは、ラミマルです。
今日は片麻痺をテーマに話していきたいと思います。
皆さんは、片麻痺と聞いてもなかなかピンとこないと思います。
そもそも片ってなに?という意見も出てくるでしょう。身近に片麻痺の方がいらしゃったら少し想像つきやすいかもしれませんね。
では、分かりやすく説明していこうと思います。
今日のもくじ
まずは脳について
片麻痺を説明する前に、まず簡単に脳のことから知る必要があります。脳には右側の脳(右脳)、左側の脳(左脳)に分かれます。各々に脳から運動の指令を伝える神経が脊髄まで通っています。僕たちが手足を動かすには、脳からの指令が神経を伝って、脊髄の細胞まで届き、そこから筋肉を動かしているのです。
例えるなら、携帯の充電器を思い浮かべてみてください。ACアダプターが脳の指令を出す部分で、ケーブルが脳神経となります。
片麻痺とはなんだろう?
脳の前置きが入りましたが、さきほどお話しした神経(充電器のケーブル)は、脳の延髄という辺りで交差をするんですね。そのため、右脳は左半身を、左脳は右半身をコントロールするというわけです。
では、例えば脳の中で脳卒中が起きたらどうなると思いますか?脳卒中がなに?という方は下にリンクを張っておきますのでご参照ください。
脳卒中が起こる部位にもよりますが、一度起こると脳の出力部分(アダプター)か、神経(ケーブル)かが、損傷されることで、脳から筋肉まで伝わっていた指令が途切れてしまいます。
こうなることで、手足が動かなくなり、片麻痺になってしまいます。
脳出血と脳梗塞で片麻痺は状態は変わるの?
ラミマルの個人的な印象ですが、あまり大きな差がないような気がします。脳出血か脳梗塞かというよりも、どこの部位で損傷したのかで、片麻痺の度合いが変わってきます。例えば脳出血では神経(ケーブル)がよく通っている被殻という部分に出血が起こりやすく、神経周辺を損傷させることで、麻痺が強くなることがあります。
片麻痺の重症度って?
一見、片麻痺とひとくくりで言いいますが、我々リハビリの業界では麻痺の回復過程の分類があります。これをブルンストロームステージといい、ステージの違いによって、回復の見込みはガラッと変わってきます。これは上肢、手指、下肢の3つの部位に分かれており、それぞれ評価法があります。
片麻痺のステージ!!
ステージはⅠからⅥまでありまして、簡単に説明すると
Ⅰ、意識して動かそうとしても動かない(弛緩状態、だらっと垂れている)
Ⅱ、意識すると少し動く
Ⅲ、力が入りすぎる (歩くのに対し、手が上がったり、指がグーになったりする)
Ⅳ、力が入りすぎることが減り、少し自由に動かせる
Ⅴ、自由に動かせるが、麻痺をしていない手足の動きには劣る
Ⅵ、麻痺のしていない手足と、さほど変わらないほど動く
このように分けられます。
今日はこの辺りで一区切りとし、次は回復の見込みなども話していこうと思います。
最後になりますが、
片麻痺は、一度なってしまうとなかなか切り離して考えることは難しい症状です。落ち込んだり、悲しんだり、涙したり、様々な葛藤があると思います。しかしいつまでも下を向いていては、前に進めないと思います。時間の経過は必要かもしれませんが、いつか前を向いて再びスタートを切れるように祈っています。
最後に、脳卒中をもう少し理解したい人におすすめの一冊です。