ラミマルブログ

リハビリの仕事を通して学んできた経験をもとに、病気やリハビリ、健康や日々のことなどを発信中

【必見】脳卒中についてのまとめ記事!!

こんにちは、ラミマルです。

 

今日は脳卒中についてのまとめです。

 

今までも脳卒中に関連記事をたくさん書いてきました。

 

今日はそれらを一枚の記事にまとめていこうと思います。

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介護保険で受けられる知っておきたい居宅サービス!!

こんにちは、ラミマルです。

 

在宅で生活をする上で、心身的にも経済的にも負担を軽減していくには行政の力を借りることは大事なことになります。

今日は介護保険を利用して受けられる在宅サービスについて紹介します。

 

以前に介護保険を利用することで受けられるサービスについてお知らせしました。

併せて読むと分かりやすいか思います。

あなたを救う介護保険!!保険料だけ払って損をしていないですか? - ラミマルブログ

あなたを救う介護保険!!保険料だけ払って損をしていないですか?2 - ラミマルブログ

 

では、はじまり~。

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もくじ

 

介護保険サービスの種類

以前の記事で要介護申請を行い、介護認定を受けることで、要支援1~2、要介護1~5での認定結果がでることをお伝えしました。要支援や要介護であれば介護保険サービスを受けることが出来ます。

介護保険のサービスと一括りにいいますが、自宅にヘルパーの方や看護師が来られる訪問サービス、施設に行きサービスを受ける通所サービス、入所サービスなどさまざまなものがあります。

 

訪問サービス

買い物や掃除、食事や排せつや入浴などのサービスを受けることができます。

 ・訪問介護

介護福祉士やヘルパーによる入浴や排せつ、食事など介護や日常生活で必要なサービスを受けられます。

 ・訪問入浴介護

居宅に訪問し、移動式浴槽などを利用して入浴介護を行います。

 ・訪問看護

主治医の指示のもと、医療処置や療養に関わる処置などを行います。

 ・訪問リハビリテーション

主治医の指示のもとでリハビリの専門職が居宅に訪問してリハビリを行います。

 

通所サービス

要支援、要介護者が施設に通い食事や入浴、リハビリなどを受けることが出来ます。

 ・通所介護(デイサービス)、通所リハビリテーションデイケア

施設に通い、食事や入浴、レクリエーションやリハビリを受けることが出来ます。

 

デイケアとデイサービスとはなにが違うのと思われるかもしれませんが、デイケア医療系のサービスで、デイサービスは福祉系のサービスとなります。デイケアは医療施設などを利用し、医師の指示のもとにリハビリが行われます。医師が管理している分、料金はデイサービスより高くなります

デイサービスは老人ホームなどの福祉施設を利用し、食事や入浴、トイレなどの介助や支援、機能回復のための訓練やレクリエーションが行われます。デイサービスは事業所ごとにより特色が違い、家庭的な雰囲気を重視するところや、機能訓練に重きを置くところだったり様々です。そのため自分の目的にあったデイサービスを探すのをお勧めします。

 

入所サービス

短期的に施設などに入所し、食事や生活全般の介護、健康管理やリハビリなどを提供します。

 

 ・ショートステイ(短期入所生活介護)、短期入所療養介護

特別養護老人ホーム、介護老人保健施設などで短期間入所して、介護や機能訓練を受けることができます。医療的なケアが必要であれば短期入所療養介護、介護的なケアが必要であればショートステイの利用となります。

 

その他のサービス

 ・居宅療養管理指導

要介護状態になっても、自宅で日常生活が送れるように、病院や診療所などから医師や薬剤師、歯科衛生士や看護師など自宅に訪れます。そして療養上の管理や指導を行うことで生活の質の向上を目的に行われます。

 

 ・福祉用具貸与

利用者に、ベッドや歩行補助具などの福祉用具をレンタルするサービスです。

 

 ・住宅改修費支給

自宅で改修工事を行う際に、その費用を支給してくれるサービスです。手すりやスロープ設置など20万円までの補助金が支給されます。(1~3割負担)

 

最後に

まだすべてのサービスは書ききれていませんが、これらのサービスをケアマネージャーとどんなサービスがどれくらい必要かを一緒に考え、ケアプランというものを作成してくれます。

在宅での生活を充実させ、自立に向かって生活を送るにはケアマネージャーの存在はすごく大事なものになります。ケアマネさんといい関係を気づき、自分にあったサービスをうけることで、充実した在宅生活を送っていただけたらと思います。

 

脳卒中後の上肢機能評価のまとめ

こんにちは、ラミマルです。

 

少しずつ暑くなってきてますね。日中も長袖から半そででもちょうどいい時期になってきましたね。日本列島も梅雨入りのところが出てきているようで、夏が近づいてきています。

 

夏になると水分をマメにとることは忘れないようにしましょうね、また家の中にいても熱中症になることも増えていますので、エアコンや風通しのいいところで涼しく過ごすのが大事になります。

 

さて今日は、上肢機能の評価方法についてまとめていきたいと思います。

 

脳卒中片麻痺になってしまったら、手足が麻痺の影響を受けて動かなくなります。その経過を見ていくうえで、我々セラピストはいろいろな評価法を使い、上肢機能の能力経過、改善具合などを判断していきます。

 

しかし評価法は数多くあるのが実際で、自分自身の知識の整理も含めてまとめていこうと思います。

 

こんな人に読んでほしい! ・上肢の評価法について知りたい
・どういうことを評価しているのか興味がある

 

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 もくじ

 

上肢の評価法について

上肢の評価法はいろいろなものがあります。検査用紙のみで行えるものもあれば、評価を行うにあたり検査キッドが必要なものもあります。また評価する内容の違いによって、実施する項目も変わってきますし、評価にかかる時間も検査法によってまちまちです。

では上肢評価で主に使用されている評価法をまとめていきます。

 

 Brunnstrom Recovery Stage(ブルンストロームリカバリーステージ)

脳卒中片麻痺の運動機能評価として主に使われます。上下肢、手指の3つの部位の分離度や運動能力の評価を行い、ステージⅠからⅥに分類します。おそらく片麻痺患者の状態を把握する上で、メジャーな評価法でほぼどこの病院でも評価されており、ステージがどのくらいと言われると、あーだいたいこのぐらい動けるなと分かるくらい浸透しているものです。

 

 fugl meyer assessment FMA(ヒューゲルメイヤー評価)

上肢運動機能、下肢運動機能、バランス、感覚、関節可動域・疼痛からなる脳卒中の総合的身体機能評価になります。この評価は世界で広く使用されており、メジャーな評価法になります。身体機能を細かく評価できることが特徴で各項目を使い分け、よく判定結果で発信されることも多い評価です。上肢と下肢を合わせた合計の点数は100点で、点数が高ければ、麻痺の状態が良いとされます。評価項目が多く、時間がかなりかかる印象があります。

 

 Simple Test for Evaluating Hand Function STEF (簡易上肢機能検査)

上肢の動作能力、特に動きの早さを簡単かつ短時間で評価する検査になります。片麻痺の検査でよく利用されますが、重度の麻痺の方では課題の難易度により検査が行えません。

ステフ

ステフ | 酒井医療株式会社

上記の検査キッドを利用し、物品を把持したり、移動させたり、離したり評価します。0~100点で評価し、点数が高いほうが上肢機能が良いとされます。日本ではよく使われる検査ですが、国際的にみると主流な検査ではないそうです。

 

 Box and Block Test BBT (ボックス&ブロックテスト)

 

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(3)上肢機能評価 | 酒井医療株式会社

 

短時間で簡単に行える検査になります。150からなる小立方を1分間のうちに何個動かせるかを評価します。現在の機能レベルの把握に役立ちます。

 

 Motor Activity Log・Motor Activity Log-14 MAL MAL- 14

実生活による麻痺側上肢の使用をみる評価法です。日常生活によく使われるタオルを使って体をふくことや、フォークやスプーンを使って食事を行うことなど、14の項目を「=AOU」と「質=QOM」という2つの視点で評価をします。またこのMALでは日常生活でどの程度、麻痺している手が参加しているかを評価できます。

この評価自体が患側へのフィードバックとなり、患側への意識づけや日常生活上の麻痺側使用につながる可能性があります。また効果判定に用いることで、実用的な麻痺側上肢使用へのリハビリテーションにつながります。

 

 Wolf Motor Function Test WMFT

世界中で使用されている脳卒中片麻痺者における上肢運動機能評価法のひとつです。

6つの運動項目と9つの物品操作を行い、所要時間と、動作の質で評価します。

この検査は国際的に使用されているため、共通評価として利用できます。

 

 Manual Function Test MFT

MFT

MFT | 酒井医療株式会社

上肢の前方挙上、上肢の側方挙上、手掌で後頭部を触れる、手掌で背部を触れる、握る、つまむ、立方体を運ぶ、ペグボードの8課題を行う検査です。回復過程の統計的分析を可能とすることを目的に開発されました。

 

 Action Research Arm Test ARAT

ARAT

 上記に記した、FMAやBr.sなどは麻痺の疾患別の特徴を元に作られたものです。それに比べ、ARATは日常生活で麻痺側上肢をどう使っているかを評価する評価法になります。脳卒中の評価ツールとしてFMAと共にゴールドスタンダードとされています。

つかみ、握り、つまみ、粗大運動からなる4つの評価を、0-4点で判断し、得点範囲は0-57点となっています。麻痺が完全に改善していなくても、早い段階で57点を取れることから軽度の麻痺の方では課題が容易に行えてしまう天井効果が認められます。

 

まだいくつか評価はありますが、脳卒中の主な評価としてこれらを押さえていれば間違えないと思います。

 

最後に

評価を知ることで自分の状態を知るきっかけになりますし、麻痺の改善の切り口に繋がるかもしれません。上肢の機能評価を行うことがありましたら、ぜひ気にしてみてください。

 

 

 

脳卒中上肢麻痺への治療 rTMS!!

こんにちは、ラミマルです。

 

今日は脳卒中後の上肢麻痺の治療法の一つを紹介していきたいと思います。

 

上肢機能回復は発症時の機能障害重症度に起因する

                Couparら Clin Rehabil. 2012

とされており、要するに発症した時の重症度によって上肢機能の回復は影響されるとされています。

これは臨床で治療していても感じますが、発症から早い時期にブルンストロームステージが高いステージに到達していれば、比較的予後がいい印象です。

ブルンストロームステージが分からない方は併せて読んでみてください。

 

今日はそんな上肢治療に有効とされている反復性経頭蓋磁気刺激(rTMS)について話していきます。

 

こんな人に読んでほしい! ・上肢の治療方法を知りたい
・rTMSについて知りたい

 

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もくじ

 

上肢機能障害に対するリハビリテーション

脳卒中後の上肢機能障害に対しての指針となるのは、毎回出てくるあれですね。

そう脳卒中ガイドライン2015ですね。いつも出てくるのでもう皆さん覚えましたかね。

その中でも今回紹介する反復性経頭蓋磁気刺激(rTMS)もグレードC1(行うことは推奨してもいいが、十分な科学的根拠がない)として推奨されています。

 

反復性経頭蓋磁気刺激(rTMS)と文字だけ見ると、漢字がたくさんで難しそうな印象を受けますよね。では、その内容について紹介していきますね。

 

反復性経頭蓋磁気刺激(rTMS)とは

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マグプロ

反復性経頭蓋磁気刺激(rTMS)とは、磁気刺激装置を利用し、脳に磁気刺激を与えて脳の活動性に変化を与える治療法です。この磁気刺激装置では、低頻度TMSとして1Hz以下の刺激で局所神経活動を抑制させます。また高頻度TMSとして5Hz以上の刺激で局所神経活動を興奮させることができます。これらを使い脳に刺激を与えて治療に生かしていきます。

 

大脳半球抑制とは

脳には右脳と左脳があります。脳卒中前の健康な脳では右脳と左脳は均衡を保ちながら活動を行っています。しかし脳卒中後の脳はこの均衡が崩れてしまいます。脳卒中が起こると、受傷された側の脳は抑制がかかり、また健康な側の脳は活動が高まった興奮状態となります。

本来は受傷した側の脳の働きを活発にしていくためにリハビリを行っていきますが、健康な脳が興奮した状態では、その働きを阻害してしまいます。

 

この均衡を崩れた状態を調整するのが、rTMSです。活発になっている脳には低頻度のrTMSを使い抑制をかけ、抑制がかかっている脳には高頻度rTMSにて興奮させて均衡を保っていきます。

 

脳卒中後のrTMS適応基準

このrTMS治療は、脳卒中後の全ての患者さんに適応するわけではありません。条件を満たしている方が適応になるようで、下記にその一部を書いていきます。

・年齢が16歳以上

認知症重篤精神疾患ではない

・頭蓋内に金属がはいっていない、心臓にペースメーカーが入っていない

・少なくとも一年間は痙攣の既往がない

・全身状態が良好

・日常生活が自立

 

上肢の麻痺の状態にも適応条件があります。

・手首を曲げないで、指でグーパーが出来る

・少なくとも母指、示指、中指の3指が曲げたり伸ばしたりできること

 

などが適応条件にあげられます。

 

rTMSと上肢機能訓練

このrTMSに加え、上肢訓練や自主トレーニングを組み合わせて集中的にリハビリを行うことで効果が上がるようで、この治療をNovEl Intervention Using Repetitive TMS and Intensive One-to-one training 「NEURO」と言われています。

このNEUROを取り入れている病院もあるようなので、もし気になるようでしたら近隣の病院で取り扱っているところがないか検索してみてください。

 

最後に

上肢治療にもいろいろなものが日々研究されており、従来のリハビリに加え機器を使うものも増えてきています。我々治療者側も、たくさんの知識を持ちその治療を実施する手段を身につけることで、患者さんに提供できる幅は広がります。日々勉強して、また他の治療法なども発信出来たらと考えています。乞おうご期待!!

 

 

 

腰痛や圧迫骨折時に必要となる体幹装具!!

こんにちは、ラミマルです。

 

昨日は下肢装具について書きました。

下肢装具は歩行を助ける一助になるものです。

 

今日は装具関連で体幹装具について書いていきます。

体幹装具とは腰が痛いときや圧迫骨折になったときに使用されるものです。そう、コルセットです。

直接脳卒中には関係ありませんが、装具の一部として紹介していきます。

 

こんな人に読んでほしい! 体幹装具について知りたい
・腰が痛い

 では、はじまりです~。

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もくじ

 

体幹装具の目的

体幹装具の主な目的としては、体幹部の動きを制限すること脊柱を矯正すること、脊柱の配列を整え変形を予防することなどを目的としています。主に回復期病院で利用されているのが体幹の動きを制限することが主な使用方法ですね。

体幹装具というほど、強固なものではありませんが腰椎サポーターも腰を支えるものの一つです。体幹装具にも言えることですが、腰の動きを制限すること、痛みを緩和することなどが目的となります。

 下のものなども腰痛サポーターとなります。術後の体幹の固定などには適しませんが、腰痛で腰回りを安定させ、痛みを和らげるにはもってこいの物になっています。

 

体幹装具の構造

体幹装具には布やナイロンで出来た軟性のものと、プラスチックや金属でできた硬性ものがあります。もちろん軟性より硬性コルセットのほうが固定力や運動制限を機能は強くなりますが、着用した感触はかなり違和感があると思います。かなり固いので下にかがんだり、体を捻じることなどはかなり制限を受けます。

また動きを固定する範囲の違いで体幹装具の長さも変わってきます。長さが長くなると固定力は高まります。長いものであれば、股上から脇の下辺りまで伸びるものもあります。

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http://makitagishi.com/taikan.html

 

体幹装具の良い点、悪い点

体幹を固定できることや、体幹を安定させることで痛みを緩和出来たりすることはいい点といえます。しかし体幹装具を着用するということはそれ以上に、日常生活に影響します。固い装具だと下にかがんだりすることは制限されるので、靴を履いたりすることも一苦労です。また夏場などではムレや汗をかいても取り外れない面などは悪い点と言えます。入浴場面でも、座って外すことが出来ない場合は、寝たままで入浴を行ったり注意が必要といえます。

 

装具が適応な方

腰痛や神経障害を伴う疾患で、腰部脊柱管狭窄症、腰椎分離症、腰痛変性すべり症、腰椎椎間板ヘルニアなど、腰の痛みの軽減や骨形成ができるまでの保存療法で利用することが多いです。

体幹サポーターなどは、腰痛やぎっくり腰などの際利用をしたりします。

 

体幹装具の装着ポイント

ここでもまたボーちゃんの登場です。

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体幹装具を合わせるうえでエスト位置を合わせるのが大事なポイントとなります。腰のくぼみにあわせて、装具のウエスト部分が合うように装着してください。

また股の付け根あたりが下端にくるようになりますが、座った際に鼠径部に食い込んでないかチェックしてください。また腰骨の上辺り(上前腸骨棘)などに痛みや発赤がないか注意してください。装具をの当たりが悪ければ、痛みや発赤が出来てしまいます

また苦しいから、ゆるゆるでつけている方を見かけますが、ある程度絞めておかないと、体幹装具も効果を十分発揮できません。使用方法をきちんと守って使っていきましょう。

生活場面では、トイレ使用時などにパンツの上から装具を装着すると、パンツをずらすときに装具をはずさないといけないことなども起こってきます。なので装具の上にパンツをはくとトイレ時に楽に上げ下ろしが出来ます。

また装具を上下逆さまでつけられていることも、時々お見掛けします。そのため装具にどちらが上か記載しておくことで、間違いが減らせます。

 

最後に

装具を着けることで、痛みの緩和や術後の運動制限を行い治療に専念が出来ますが、腰を回すことやかがんだり伸ばしたりすることが制限されれば、日常生活は自由には行えません。しかし治療が必要な時期にきちんと治すことで、今後の生活に痛みやしびれなどの症状が減少するのであれば、きっと頑張れるはずです。

 

歩行を助ける下肢装具 目的や種類

こんにちは、ラミマルです。

 

 今日は上手く歩けないときのお供。下肢装具についてお伝えします。

 

麻痺している足は、足部の変形や力が入らないことなどから床面に足が十分つけないときがあります。

 

そんなときに、必要になってくるのが下肢装具です。

 

下肢装具にもいろいろ種類がありますが、歩くことを助けるために使われることがほとんどです。また装具には靴も重要になってきます。合わせて読んでもらうと分かりやすいかと思います。

 

こんな人に読んでほしい! ・下肢装具について知りたい
・上手に歩けない

 もしかしたら、下肢装具が歩行の助けになるかもしれません。

では、はじまりはじまり~。

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もくじ

 

下肢装具の目的

脳卒中にて片麻痺になると、足の緊張が上がり足首が固くなったり、可動域の制限がでてきたりします。また歩くときに力が入らなければ、歩く際足首が捻じれたり、過緊張で内反や尖足といった変形により足底が床につかないことが見られます。これらの問題が歩行を上手に出来ない原因を作ります。

それらの問題を解決するために装具を装着します。装具の役割としては、足の機能を補ったり、歩行の安定性を高め、常歩行に近づけたり、足の変形を抑制したりする目的があります。

 

下肢装具の種類

油圧制御継手型-金属支柱型 | 砂田義肢製作所

油圧制御継手型-金属支柱型 | 砂田義肢製作所

 1、長下肢装具(KAFO)

 左の物は長下肢装具(KAFO)といいます。これはつま先から太ももまでを支え、膝をロックすることで膝の曲がりを押さえ、足を一本の棒のようにして支えます。長下肢装具を使うことで、麻痺で下肢の支えが効かない足荷重を加えても安定して立たせることが可能となります。金属の支柱で両側を覆っているため、かなりの重さはありますし、脱着も時間を要します。しかし強固な分安定性は抜群です。両足に力がなく、立てない人もKAFOを装着することで、歩かせることも可能です。(自身で歩いているというよりは、歩かされている状態)

 

 2、短下肢装具(AFO)

右の物は短下肢装具(AFO)といいます。長下肢装具に比べて膝下から足部までの短い装具になっています。足首には継手といって、関節の軸となる部分があります。この継手を調整することで、足首の曲がり具合を調整でき、足関節の動きを固定したり、逆に自由度を高めたりすることができます。これらを調整することで、歩く途中で膝が折れることや、膝が伸び切ってしまうこと、つま先を引きずったり、足をぶん回して出したりする歩行を修正したりすることが可能となります。

 

下肢装具のメリットとデメリット

下肢装具をつけることによってメリット、デメリットは存在します。メリットは先ほども挙げたように、動きをある程度制限し安定に繋げたり、下肢をサポートすることによって歩行の獲得に繋がります。装具をつけることで、綺麗な歩容で歩けるようになったり、歩くスピードが速くなったりするメリットがあります。

デメリットとしては、足首をある程度制動するため、足部の動きを制限してしまうデメリットはあります。また装具を処方するのもタダで買えるものではないので、ある程度費用がかかります。装具を着けると重さもありますし、見た目を気にする方などは嫌がる方もいます。

やはりメリットもあれば、デメリットもありますね。

 

装具の種類とどう選択していくか

長下肢装具にはあまり種類はなく、金属支柱のものしかみたことがありません。短下肢装具にはいろいろあり、プラスチックで作られたshoe horn brace (SHB)がよく処方されています。また規制品のオルトップという製品もあります。

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http://makitagishi.com/kashi.html

 長下肢装具は、下肢の踏ん張りが効かず足の支えが得られない場面で活躍します。重症で自分で立てない方は長下肢装具で立位や歩行を促したりします。

金属支柱の短下肢装具はプラスチックの短下肢装具に比べ、矯正力が強いため麻痺による下肢の変形が強くプラスチックでは矯正できない場合や、膝のコントロールが十分に行えない場合などに処方されます。逆に、下肢の変形が軽い場合や自身で下肢のコントロールが行える方などは、SHBやオルトップなどプラスチックのものを処方したりします。

 

装具着用時に気を付けること

装具の着脱は、麻痺の影響で片手が行うことも少なくありません。入院中に練習を行い一人で出来るようになれば、帰ってからも安心だと思います。また足の変形や体重の増減などで装具の当たりが出てくることもあります。そのため傷にならない前に装具会社に連絡をとったりして、調整してもらってください。

おおよその耐久年数は金属支柱は3年、プラスチックは約2年と言われています。修理や新規作成は医師や装具の会社に相談してみてください。

 

最後に

下肢装具を利用することで、歩行の幅は広がるかもしれません。いろいろな種類があるため自分に合ったものに出会うと、より歩きやすさに繋がります。脳卒中でもう一度歩きたい、楽に歩きたいなど希望がある方などは、装具を検討するのも一つの手段です。

 

脳卒中後の感覚障害 機能回復訓練とは

こんにちは、ラミマルです。

 

以前に感覚に対して軽く書きました。

感覚には、熱いや冷たい、痛いなどさまざまな感覚があります。

あわせて読んでもらうと分かりやすいと思います。

 

今日は、感覚障害の機序に加え機能訓練などについて書いていきます。

 

こんな人に読んでほしい! ・感覚障害で悩んでいる
・感覚障害の訓練をしたい

 

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もくじ

 

感覚の感じる流れとは

感覚障害は、脳血管障害後によくみられます。感覚障害が起こると日常生活に多大な影響を与えてしまいます

以前の記事でもお伝えしましたが、体が感じるさまざまな刺激をどこで起こっているか、どのような刺激かなど、判断する感覚の働きを体性感覚といいます。

触られた感触、圧をかけられた感覚、振動を感じる、温かい冷たいなどの感覚は皮膚感覚といい、筋肉や腱や関節に生じる感覚、つまりどのくらい腕が曲がっているとか、手足がどのくらい動いているかなどを深部感覚と言います。

 

これらを感じるのは受容器というものがあり、ルフィ二小体、パチニ小体など名前がついた、さまざま受容器はありますがこれらは割愛しますね。この受容器が物が触れた時の感覚や温かい、冷たいなどの判別を行います

 

受容器が手足で感じた感覚を脊髄に送り、脊髄から脳に向かって刺激が伝わります。その経路に視床(脳出血の好発部位)という所を通り、脳の体性感覚野に伝わります。そのため脳卒中にて視床が出血で損傷を受けたり、体性感覚野が損傷を受けたりすることで脳の神経回路が損傷し感覚障害が起こります。

 

障害を受ける経路によって病態が変化?

末梢の受容器から脊髄を通り、脳に向かって感覚は繋がっているといいましたが、これらの経路のどの部分がやられても感覚障害は起こります。脊髄が損傷をすると、いわゆる脊髄損傷などが起こるります。首周辺を損傷すると首から下が感覚が感じなくなりますし、腰の辺りを損傷すると下半身の感覚がない状態になったりします。感覚だけでなく運動も同時に損傷されます。

また脳の視床などの病変では、体を縦に割った半身の皮膚感覚であったり、深部感覚が障害されてしまいます。

末梢部分での障害だと靴下型や手袋型といった形で、感覚障害が起こったりします。

このように損傷される部分で、感覚障害が起こってくる範囲が変わってきます。

 

感覚障害(触覚)に対する機能訓練とは

感覚障害に対するリハビリにおいての研究は少なく、まだ十分に結果が出せていないのが現状です。その中でもいくつかの研究では成果がでているものもあるようです。

その内容としては、物に触れ、粗さを識別してみたり、自分が持っている位置を分かる側の手で触れて考えさせます。また体に書いた文字などを自分で再現させるなどを自身で行わせることで、感覚の改善が見られています。

また障害されていない手を通して、感じたり触れたり見たりする情報を自身で調整させることも成果が上がっているとされています。物の素材を確かめたり、自分の手がどの位置にあるか、触れたものが「なに」であるかなど、感覚識別のトレーニンを行うことで改善がみられているようです。

 

感覚障害に対しての代償訓練とは

目を開けた状態で物の位置や大きさを確認して、その後にその物を触れることを繰り返します。それを同じように目をつむって行います。これらを日常的に行うことで感覚の代償訓練になります。しかし中心後回(体性感覚野)周辺の障害では、視覚を利用した代償が有効にならない場面もあるとされています。

 

末梢の障害に対してのリハビリは?

末梢の受容器が脊髄に感覚を送る神経の途中で障害されることもあります。これらの障害に対しても中枢の感覚障害と同じように、いろいろな物に触ってもらい、それと同じものを選んでもらったり、物を視覚的に確認してそれを実際に触ってもらいながら、感覚の再学習を行ったりします。

 

最後に

感覚障害は、確実にこれだという方法は確立されていませんが、物に触れて感じること、自身の手足の位置関係を把握することなどを繰り返し行うことが一つの治療に繋がるかもしれません。リハビリで実際に感覚訓練をする場合、いろいろなボールを使い触れた感じや、形状、材質などを確認してもらいます。それらの一部を紹介しますので、よかったら試してみてください。

 

 

リハビリとして使える起居動作訓練

こんにちは、ラミマルです。

 

今日は脳卒中後の寝返り、起き上がり動作について書かせてもらいます。

 

起居動作は、どの動きにを行うにしてもスタートの動作になります。

歩行が行えても、自分で起き上がれなければ動き出せません

 

今日はその初めの動きの「起居動作」をリハビリ視点でどう誘導していくか、訓練に絡めていくかをお話しします。

 

では、はじまりです。

こんな人に読んでほしい! ・寝返り、起き上がりをどうしたらいいか分からない
・起居動作でのリハビリ訓練をしたい

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もくじ

 

起居動作とは

起居動作は主に、床からの動作のことを指します。寝返り動作や起き上がり動作、膝立ちやうつ伏せ、四つ這いなどのことをいいます。今回取り上げるのは、寝返りと起き上がり動作についてです。寝返りや起き上がりは動きだしの基本になりますので、ぜひ押さえておきたいですね。

 

寝返り動作

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 初登場のデザイン人形くんのボーちゃんです。仮に左半身が麻痺側としましょう。画面の上側が左半身です。寝返りの際は、基本的に健康な方向に寝返りを行います。寝返り動作は、仰臥位(顔を上に向けた状態)から側臥位(体が横向きになる姿勢)までいくことが到達点となります。

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寝返る際は、下側になる方向の肩を約45度~60度程度開きます。そして右肩が前方に引き出された位置で、左側の手を引っ張ります。これは少し開き引き出された位置にないと、寝返りを行った際に下に敷かれた腕が窮屈になるためです。 

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我々リハビリの人間は、動きを引き出すために麻痺側の左手の手首あたりを持って、寝返り方向に誘導したりします。しかし麻痺した肩を引くときに注意することがあります。麻痺した肩周りは、筋肉の緊張が低緊張になっていることがあり、腕を引っ張りすぎると肩の痛みが出現したりすることがあります。そのため痛みが強かったり、体や頭が寝返る方向についてこない場合は、肩回りから寝返る方向に誘導することも多いです。

そのため家族さんが行うときなどは、腕を引っ張るのではなく肩回りからがっちり支えて、体幹や頭頚部を右側に誘導してください

寝返りを行う際にもう一つ大事な点が一つあります。それは目線と頭が寝返る方向に向かっていくようについてきているかが動作を行う上で必要チェック項目になります。寝返る際に、首に力が入りすぎで首の回転や傾きがだせない場合や、首が後方にそり寝返る方向に目線が向かない場合は、注意が必要です。

 

そのような場合、リハビリで治療する際は首の回転の動きを引き出したり、寝返りの際に首が馴染んでついてくるように寝返りを何度か誘導したりします。この際にも目線が起き上がりの方向についてくるように誘導します。首は大事な神経や血管も通っていますので、無理やりこねくり回すことは避け、体の捻じれと共に自然に首がついてきているか確認し、ついてきていなければ軽く支えて誘導してあげてください。

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体が寝返る方向についてこない場合は、首と同じように体幹もいったりきたりしながら、体幹の柔軟性を改善していきます。寝ているところから側臥位(横向きの姿勢)へ何度も肩からの誘導し、ゆっくりといったり戻ったりすることで体が馴染んでくるはずです。この動きを繰り返すことで、体の柔軟性も改善できますし、誘導が上手で介助されている本人の動きを引き出すことが出来れば、体幹部の筋肉の働きを高めることが出来ます。

 

起き上がり動作

起き上がりは、仰臥位の姿勢から肘~手に体重がかかった姿勢から、長座位になったところが到達点になります。流れ的には、仰臥位から半側臥位になるところまでは誘導方法としては同じです。

 

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ここから側臥位に向かって手を引くのではなく、下向きに誘導し体幹の重みを肘に乗せていくように誘導していきます。この動作も手首から誘導することもありますが、体幹の柔軟性が乏しく動きにくい場合や、頭を含めて体が起き上がってこない場合は、肩や首回りから起き上がらせます

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肘に体重が乗り、体が少しずつ起き上がってきたら肘に乗った体重を手首に乗せていきます。そうするとさらに体が起き上がってきます。

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この人形くん若干右手がつく手が遠いのと、おへそを含めた体が起き上がる左方向に向かっていないのが気になりますが、ここから体を長座位の方向に起こしていきます。目線は起き上がっていくほうに向いてくのも忘れてはいけません。

 

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やや後方重心での長坐位となってしまいましたね。本当であれば骨盤がもっと起きて体がお尻の位置と並ぶ位置に来ないといけません。この重心位置だと後方に倒れてしまいます。これはダメな到達位置で終着してしてしまいました。

しかし起き上がりの一通りの流れはこのような感じです。

 

介助方法ではなくリハビリの誘導方法

ここで紹介したことは介助方法ではなく、体の身体機能を高めるための起き上がり誘導です。このような流れをしっておき訓練に役立てたり自分で意識してやることで、体の使い方や体幹筋などを高めるためになるかもしれません。

そしてご家族さんとするときなどは、一緒にやって寝返りできない、起こせないからといって力任せに引っ張ったりすることは、痛みを作る原因になるので控えてください。

(これらの誘導方法はセラピストでも出来るように何度も練習します)

ざっくりとした内容しかお伝えしていないのでもっと詳しく理解したいという方がいましたら、この本がお勧めです。

 

 

内容としては難しいですが、人の体の動き方を知るためには、詳しく書かれている一冊だと思います。起き上がりの体の働きが分かれば、よりイメージしやすいかもしれませんね。

 

今日は棒人間のボーちゃんと起居動作をお送りしました。また好評であれば第二回を行いたいと思います。

ではきょうはこの辺で~。