ラミマルブログ

リハビリの仕事を通して学んできた経験をもとに、病気やリハビリ、健康や日々のことなどを発信中

片麻痺後の座位姿勢 その姿勢崩れてないですか?

こんにちは、ラミマルです。

 

今日は朝から雨が降ったりやんだりでした。ラミマルは休みの日は、だいたい7~8キロランニングを行うのですが、朝からダラダラしていたためタイミングを逃しました。

走りに行こうとしたときに雨が降り、家でやる気なくダラダラ過ごしているときに雨がやんでいるという残念な流れ。

全てが後手後手に回ってしまいました。せっかくの休みなので有意義に過ごさなくてはいけませんね。これもダラダラしてた自分の責任ですね( ;∀;)

 

さて今日は片麻痺になったときに起こりやすい座位姿勢について書いていきます。

体の半身が麻痺してしまうと、前と同じようには座れませんし、動けません。そんなときに人はどのような姿勢をとってしまうのでしょうか?

今日は片麻痺後の姿勢の取り方についてお話していきます。

 

こんな人に読んでほしい! 片麻痺後に上手に座れない
・自分の座っている姿勢が気になる

 

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もくじ

 

片麻痺後に陥りやすい座位姿勢

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いつもの棒人形のぼーちゃんです。今日パソコンのバッテリーの上に座ってもらっています。まず正面から見た座った姿勢ですね。

さて片麻痺になると半身に力が入らなくなることはお伝えしましたね。この棒ちゃんは右側が麻痺の想定で座ってもらっています。

座っている姿勢で皆さんが、全く同じ姿勢をとるとは言えないのですが、共通する部分もあります。

1、体が麻痺していない側に傾き、手で支える

2、麻痺側の太ももが外側に流れ、右のお尻で体重が支えられない

3.右側の足が外に流れることもあり、右足の足底が地面を踏みしめられていない

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次に座っている姿勢を横から見た状態です。

横から見た姿勢では、骨盤が後ろに引かれ、こけないように上半身を屈曲で固めた姿勢を取ります。後ろにこけないようにするには、どこかで重心を前にもってこないと釣り合いがとれませんよね。

このように体としては、右片麻痺の影響により骨盤や右下肢が体を支えきれず右後方に身体が流れる状況となります。そのまま座っているとこけてしまいますので、左半身へ体をよじったりしながら体を固めて、必死に座っています。

体を固めた姿勢では、手を前方に伸ばすことや、立つこともままなりません

またこのような姿勢を長期間続けると、体の姿勢も歪みが発生してしまいます。

 

リハビリでの治療のポイント

このような姿勢に出会った際、リハビリではまず外側に流れた太ももを内側に閉めます。そして足底を床面にしっかりつけます。そこから後ろに流れた骨盤を前方へ起こしていき、さらに上半身の釣り合いを取りながら体幹機能を高めていきます。

簡単に言っていますが、これを一人でするとなるとかなり難しいと思います。

普段から崩れた姿勢で座っていると、真っ直ぐに座ることだけでもトレーニングなると思います。真っ直ぐ座る。これが何とも難しい。出来ない場合はご家族と共に行ってみてください。

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介助してもらいながらでも真っ直ぐ座ることが出来れば、次は左右の骨盤に体重を乗せて、上半身を反対側に立ち直る練習も効果的です。

リハビリでも片方の骨盤に体重を乗せて、上半身を反対側に立ち直らせる誘導をすることで、体幹機能を高めていきます。一人で行うことが難しい場合は、介助をしてもらう人と一緒に行ってください。麻痺側に体重をかけると転倒の危険性がある方は、決して無理はしないでください。

可能であれば、左右の骨盤への立ち直りを各10回ずつでもいいので行ってみてください。

実はこの運動けっこう難しいんですよね。

 

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次に行うのは、体幹の屈伸運動です。これも体幹のリハビリではよく行いますね。

真っ直ぐ座った位置で、骨盤を後傾させ体を丸めていきます。次に骨盤を前方に起こしていき、胸を張っていくように動かします。この運動も前後傾の運動を各10回ずつでいいので行ってみてください。極力左右の高さが均等になるようにするのがコツです。

一人で難しいようでしたら、介助者に腰辺りに手を置いてもらい、体幹の前後傾の誘導をしてもらいましょう。

これらがきちんと行えれば、十分体幹機能を高めるリハビリになります

 

最後に

さて今日は片麻痺になると陥りやすい姿勢について解説してきました。
 体を支えるには体幹や骨盤帯は安定していることが必須となります。いきなりは難しいかもしれませんが、少しずつでもトレーニングを行い、安定した座位を目指してください。座る姿勢が安定してくると、そこから手を伸ばすことや、立ち上がりも行い易くなるはずです。頑張りましょう。