ラミマルブログ

リハビリの仕事を通して学んできた経験をもとに、病気やリハビリ、健康や日々のことなどを発信中

急性期病院から転院 間違えない選び方!!

こんにちは、ラミマルです。

 

脳卒中を発症してからの動きを連日お送りしています。

一日目は、発症してから病院へ行くまでの流れを書きました。

脳卒中の初期症状!?時間が勝負です!! - ラミマルブログ

 

二日目は、入院で何を聞けばいいか、準備すればいいかを書きました。

そんなに短いの!? 急性期病院での入院期間!! - ラミマルブログ

 

さて3日目は入院中から、回復期病院に転院するまでを書いていきたいと思います。

 

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もくじ

 

1、急性期は入院期間が短い

昨日も書きましたが、急性期病院の入院日数はおおよそ1か月です。そうなると早めに回復期病院の目星をつけていないと、あっという間に退院日がきてしまいます。早い人でしたら、入院して数日でどこに行きたいか社会福祉士と相談し、2週間辺りで転院することもあります。

また急性期病院は、患者の入退院が激しいので、社会福祉士も一人の方に十分な時間を割けない可能性もあるので注意してください。

 

2、回復期病院はどのように決まる?

 2-1 医者同士の繋がり

急性期病院と回復期病院は、患者さんをたくさん転院させる流れがあります。そのため医師通しである程度、転院先の目途が経っており、特に指定をしなければ医師の繋がりで回復期病院が決まることがあります。

 

 2-2 社会福祉士の選択肢の中から選ぶ

急性期病院や自宅周辺の中で、社会福祉士がいくつか見繕ってくれます。その中の病院から選択する方法です。行き先を決める際は、病院の特色をよく聞いて選択しましょう。

 

 2-3 自分(家族)で選ぶ

入院していると、看護師の情報で次に行くなら〇〇病院がいいよということを聞くことがあると思います。同じ病院の仕事をしているので、ある程度噂は回ってくるでしょう。また自身の友人や身近な人が、〇〇病院に行って、良くなって帰ってきたなどの噂も参考のポイントかもしれません。

具体的に何がいいのかを聞いて、自分で選ぶポイントにしてください。ここに行きたいというはっきりとした希望があれば、空きさえあれば通るはずです。

 

3、回復期病院を選ぶポイント

 3-1 そもそも回復期病院って何?

私たちは病院と一括りにすることが多いため、あまり回復期病院という呼び方は聞きなれないかもしれません。急性期病院で命の危機を脱しましたが、仮に片麻痺が残ったとします。さすがにその状態では自宅に帰ってからの生活が大変になるので、それを治したいと思うのが普通ですよね?

じゃあどこでするの?回復期病院です!!

同じ病院ですればいいのではと思う人もいるでしょう。しかし病院ごとに役割があり、命を救う病院=急性期病院障害を重点的に治療する病院=回復期病院と分かれていきます。

 

回復期病院では重篤な状況は脱しているので、リハビリが中心に始まります。障害の状態にもよりますが、回復期に入院してから、約1か月~5か月間程度過ごします。

回復期が、一番リハビリを集中して受けられる時期で、脳卒中機能回復が大きいとされる6か月までの期間を過ごします。そのため病院選びは慎重に行うほうが良いと言えます。

リハビリ豆知識 第5弾 「脳卒中後の回復過程について」 | 弘善会グループ 脳梗塞リハビリステーション Kouzenkai Group  Cerebral infarction Rehabili Station

出典:https://kouzenkai.info/kc-rs/

 

 3-2 場所

やはり場所は一つ大事なポイントとなります。自宅や職場から近ければ、再々顔を覗きに行くこともできるでしょうし、洗濯や買った物を届けることにも便宜がいいでしょう。

遠方の病院を選んだデメリットとしては、洗濯代などが病院出しとなり入院費がかさむこと。また患者さんは故郷を離れ一人で入院生活を送るわけですから、ストレスは大きくなります。遠方から来られた患者さんは、地元に帰りたいとメンタルが不安定になりリハビリがうまく進まないというケースもありました。

そうならないように遠方の病院を選ぶ際は、連絡を取る手段を用意しマメに精神的フォローをしてあげることが必須となるでしょう。

 

 3-3 リハビリテーションの充実度

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 少し見にくいかもしれませんが、回復期病院と一括りでいいますが、質という部分を細かく追及すれば6段階に分けられます。例えば回復期リハビリテーション病棟入院料1では、患者さんに対し看護師が関わる人数が定められていたり、社会福祉士や管理栄養士が専任常勤としての配属が決まっています。

ある程度、その病棟で回復させている実績がないと入院料1は取れなくなっています。

また現在、回復期病院で受けられるリハビリの時間は、1日最長3時間厚生労働省が認めています。また365日リハビリを行うことを売りにしている病院も増えてきています。土日やお正月なども休まずリハビリを受けられうことは、患者さんにとってはいい方向に働くかもしれません。

なので、リハビリがどのくらい充実して受けられるのかも目安にしてもらうことが大切です。

 3-4 その他

病院生活はリハビリだけがすべてではありません。生活をする場なので、病院全体の雰囲気や、病室の状況(何人部屋だとか個室の状況)、食事がどういうものが提供されるのかなどを調べましょう。また入浴が週に何回出来るか、売店やその他の店舗が充実してるかなど挙げると切りはないですが、その辺りは押さえておきたいですね。

 

まとめ

・回復期病院は障害を治療するのに特化した病院

・回復期病院の選定は、自身で選択することも可能

・選定には、場所や、リハビリの充実度、病院の雰囲気など吟味して選ぼう

 

最後に

回復期病院を選ぶことは、その方の今後を左右するといえるかもしれません。約半年間の限られた時間をどう過ごすかで今後が大きく変わってきます。そのため悔いのない選択をしていただき、回復期病院で頑張っていただきたいと思います。

 

病院の選定の仕方など詳しく書かれている一冊です。もう少し詳しく知りたいという方はぜひ手に取ってみてください。