ラミマルブログ

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そんなに短いの!? 急性期病院での入院期間!!

こんにちは、昨日は脳卒中の発症から急性期病院に入るまでの流れを書きましたね。

身近な人が脳卒中になったら、ショックから動揺してしまいますよね。

またコロナ渦で病院への出入りも最低限しかできないと思います。そのような状況でも退院に向かって、時間は経っていきます。

 

今日は、急性期病院ではどう動けばいいか書いていこうと思います。

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もくじ

 

急性期病院での入院日数

現在急性期病院の入院期間は、状態がどのくらいで落ち着くかにもよりますが、おおよそ1か月程度と言われています。早ければ2週間で転院することもあります。

早いと思われるかもしれませんが、現場はそのぐらいのペースで動いています。

 

現在、脳卒中治療の指針を決める脳卒中治療ガイドライン2015にも、

機能障害および能力低下の回復を促進するために早期から、積極的にリハビリを行うことが強く勧められる(グレードA)

ということで早期からのリハビリが推奨されています。そのため命の危険を脱し、状態が落ち着けば早いうちに回復期病院へ転院する流れになってきています。

そうは言っても、今入院してきたところですから、まずは急性期病院の状況をお話しします。

 

急性期病院で聞きたいこと

急性期病院のことを話す前に、日本脳卒中協会が集計した「脳卒中になった患者さんやご家族に向けたアンケート」があるそうです。

それによると急性期病院で十分な説明が受けられなかった、短時間の説明しか行ってもらえず理解できなかった。治療計画予後の話がもっと聞きたかったという内容が多く挙がっています。

全て同じ病院でとったアンケートでないにも関わらず、このような意見が多く上がってくるのは、急性期病院は慢性的に忙しく患者さんや家族さんに十分な時間が割けない状況があるのだと思います。

まずは担当医に病状を聞くために、時間を取ってもらいましょう。担当医も手術や宿直もあるでしょうから、早めに話せる時間を相談できればいいですね。

その声掛けは看護師さんや社会福祉士さんにお願いして、日付や時間を決めましょう。その場で返事がもらえないときは、〇〇までに連絡をくださいと先手を打っておくと、ずるずる先延ばしにならないと思います。

 

話すときに確認しておきたいのは、

 ・脳梗塞脳出血クモ膜下出血のどれにあたるか?

 ・どこの部分がダメージを受けているか?(出血では被殻視床などが好発部位)

 ・今現在の状況(麻痺の状況、高次脳機能障害

 ・治療計画、予後や今後の流れなど

 この辺りを聞いておきましょう。

もちろん治療の経過の中で変化してくるものなので、担当医も麻痺高次脳機能障害の詳しい状況や、今後どの程度回復するかは、はっきり断定できない部分もあります。(意識障害で覚醒していなければ、今現在手足がどのぐらい動くかも分からない)

しかしCTやMRIなどで麻痺が起こりやすい部分に出血や梗塞等が起こっていれば、麻痺がどの程度かの目安は分かったりします。

そのように状況をこまめに聞き、整理やし自分の知識を増やしていくことで不安を解消してください。

 

急性期病院で必要なもの

これは病院によっても違いはありますが、入院生活で必要になりそうなものを挙げておきます。

・洗面、洗髪用具、日用品(はぶらし、髭剃り、ヘアブラシ、コップ、ティッシュなど)

ちなみに病院での髭剃りは、傷をつくるとまずいので電動のひげそりが多かったりします。

 
 
この髭剃りなどは、安価なためかよく病院等でも見かけるタイプですね。
 

・食事に使うもの(はしやスプーン)

箸に関しては、回復期病院で回復にあわせて自助具箸なども今後購入するかもしれません。

 
・履物
病院によっては、シューズを購入するところもあると思います。
 
よくこのタイプの靴を履いて、回復期病院に来られる患者さんを見かけます。
履きやすさ重視の靴で、リハビリを行うにはペラペラで安定しないため、回復期病院では購入しなおしてもらったり、自宅から運動靴を持ってきてもらうことがほとんどです。そのため急性期病院のみの使用になるかもしれません。自宅に帰ってからルームシューズにするのもありかもです。
 
また回復期病院にて足元が安定せず、装具を作成することもあるでしょう。そうなると装具用の靴が必要となってくることも覚えておいてください。

 

 また着る物やタオルなどは、セットになって日額300~500円程度で提供してもらえる病院もあるみたいです。しかし毎日となると馬鹿にならないと思うので、準備をするほうが賢いかもしれませんね。

 

ここからは 意識障害高次脳機能障害がなく、携帯電話などを使える余裕がある人前提ですが・・・

現在コロナ渦中で面会が禁止されている病院がほとんどです。そうなると外界からの情報はテレビしかなくなってしまいます。本人や家族さんの不安を解消するためにも入院する際には、連絡の取れるものはかならずあったほうがいいです。携帯電話があれば電話もできますし、ラインやインターネットで繋がれるので一石二鳥いや三鳥です。

 

またスマホで動画をみたり、ネットサーフィンをすると陥りやすいのがデータ通信量です。病院によってはwifiも飛んでいますが、速度が遅かったり、そもそも無いところもあるでしょう。そんな時はポケットwifiがあると便利です。ネットをよく見たりパソコンを持ち込んでお仕事をされる方は、皆さん利用されています。

 

 

暇をつぶすのであれば、ポータブルDVDなどもありかもしれません。

 

 

 病院や施設によっては、持ち込み不可のところもあるかもしれませんが、洗濯の受け渡しの際にレンタルDVDを借りて持ってきてもらえば、時間つぶしになります。テレビが見られるものもあるので、病院等で視聴カードを購入して見ることを考えると元を取れるかもしれません。

 

wifiやポータブルDVDは、本当に余裕が出てきてからでも構わないと思います。

 

まとめ

・急性期病院の入院日数は、おおよそ1か月程度

・急性期病院では、説明の時間を取ってもらい、聞いた内容を整理しよう

・入院には必要なものが、たくさんある。あせらず準備しよう。

 

明日はいよいよ転院の話をしていこうと思います。今日はこの辺りで締めたいと思います。