【必見】車いすの「5つ」の知っておきたい基礎知識
こんにちは、ラミマルです。
皆さん車いすについていろいろ知っています?
え、ただ人を乗せて運ぶものじゃないのと疑問の声が上がってきそうですが。
車いすと言っても用途がさまざまで、いろいろ種類やタイプがあります。
現在乗っている車いすからでも、自分が普段どう座っているか見えてきます。
介助がしにくい、座り心地が悪い、崩れて座っているなんてことはないでしょうか?
また病院から車いすのクッションを持ってきてなんて言われて困った家族さんはいませんか?
今日は車いすのそんな疑問を解決していきたいと思います。
もくじ
車いすの種類
車いすの種類は大きく分けて4つに分けられます。標準型、モジュール型、ティルトリクライニング型、電動型です。これらに加え、自分で漕ぐタイプか、介助してもらうタイプかによっても大きさや重さなどが変わってきます。
標準型とモジュール型は何が違うの?
上記の車いすはモジュール型ですが、 一見標準型の車いすと大差がないように感じます。しかし標準型は大きさの枠組みが決まっており、横幅や高さなどの変更がききません。しかしその分安価になっています。
それに比べて、上記のモジュール型の車いすは高さを変えられるタイプとなっています。また座幅を変えられるタイプのものもあります。機能が増える分、重さや金額も高くなっていまいます。モジュール型は、いろいろな患者さんが入院される病院や施設に多く搬入されています。
注目したい多機能型車いす
現在車いすには、足置き(フットレスト)や肘起き(アームサポート、サイドガード)が外せたりするものがあります。これが何の役に立つかというと、車いすからベッドやトイレに移る際、外れるか外れないかでは雲泥の差があります。
ラミマルも介助の際にこれらが外れない車いすでは、かなり気を使います。フットレストに足を引っかけないか、肘置きがスイングしないものでは、その高さ以上に患者さんを持ち上げないといけませんしね。無理に行うと引っかけて患者さんに傷をつくってしまうこともあります。
移乗の介助にお困りの方は、車いすがどういうタイプになっているか、一度気にしてみるのもいいかもしれません。
姿勢を保持できるかが大きなポイント
上記のタイプがティルト、リクライニング機能を兼ね備えたものです。
リクライニングとは背もたれが後ろに倒れ、ティルトとは座面の角度は変わらず、そのまま後ろに倒せるものになっています。これらの車いすは標準型の車いすに比べ、背もたれの長さが長くなっており、楽に座ることができます。これらは主に座位保持が保てない重度の方に利用することが多いです。座位姿勢が保てなくても、背もたれの角度を調整することで長時間過ごせるなど利点はあります。
しかし車いすの全長が長くなり重さが出てくるので、段差を越えるには力が必要です。また小回りが利かない分、広いスペースのない場所では回転することが難しくなってきます。
車いすは購入する必要はない
歩くことが出来れば車いすはいりません。逆に歩けなければ、移動には車いすが必須です。病気やケガで入院する際は、病院側が車いすを用意してくれるでしょう。必要になってくるのは自宅に退院し歩けない場合です。
歩けない状況でしたら介護保険が使える場合は、福祉用具のレンタルで車いすもレンタルすることが出来ます。介護保険で何が出来るかは、以前このブログでお伝えしていますので、気になりましたら読んでください。
在宅で車いすを使う際の注意点
在宅で車いすを使う際に注意点がいくつかあります。病院や施設では広いスペースが確保されているので、あまり気になりませんが、在宅で車いすを乗ろうとするとかなり手狭に感じるはずです。また少しの段差も乗り越えるのが大変なものです。トイレ行く際も狭いスペースでは回転すら出来ません。そうなれば住宅の改修も余儀なくされるでしょう。
回復期病院を退院して退院前には、病院から家屋調査が行われます。これは現状の状態で生活が送れるか、リハビリスタッフや看護師、ケアマネージャー等が自宅状況をチェックしにきてくれます。そこでどう移動を行うか提案してくれるはずです。その際に車いすで生活する想定でしたら、思っている以上に広いスペースや段差がないことが必要だと知っておいてください。
まとめ
・車いすには、自走用や介助用、標準型、ティルトリクライニング型など種類がある
・モジュール型は、車いすの幅や高さを変えられ、カスタム可能な車いすである
・ティルトリクライニング型、座位が保てない人が安楽に座れる車いすである
・在宅で車いすを使う際は、段差や回転できるスペースが十分あるか確認する
明日は車いすの姿勢やクッションのことにも触れていきたいと思います。
今日はこの辺りで
最後に
車いすは、歩けない方に対して移動手段になる大変便利な福祉用具です。そのため利用時間は長くなることも予想されます。座る姿勢がしんどい、介助が大変などの悩みがああれば、体だけでなく車いすにも目をむけてもいいかもしれません。以外にそこにヒントがあるかもしれません。
こちらはリハビリスタッフや介護スタッフに向けて出された本です。オールカラーで写真やイラストの多く見やすい一冊になっています。気になった方はぜひ手に取ってみてください。