ラミマルブログ

リハビリの仕事を通して学んできた経験をもとに、病気やリハビリ、健康や日々のことなどを発信中

腰痛や圧迫骨折時に必要となる体幹装具!!

こんにちは、ラミマルです。

 

昨日は下肢装具について書きました。

下肢装具は歩行を助ける一助になるものです。

 

今日は装具関連で体幹装具について書いていきます。

体幹装具とは腰が痛いときや圧迫骨折になったときに使用されるものです。そう、コルセットです。

直接脳卒中には関係ありませんが、装具の一部として紹介していきます。

 

こんな人に読んでほしい! 体幹装具について知りたい
・腰が痛い

 では、はじまりです~。

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もくじ

 

体幹装具の目的

体幹装具の主な目的としては、体幹部の動きを制限すること脊柱を矯正すること、脊柱の配列を整え変形を予防することなどを目的としています。主に回復期病院で利用されているのが体幹の動きを制限することが主な使用方法ですね。

体幹装具というほど、強固なものではありませんが腰椎サポーターも腰を支えるものの一つです。体幹装具にも言えることですが、腰の動きを制限すること、痛みを緩和することなどが目的となります。

 下のものなども腰痛サポーターとなります。術後の体幹の固定などには適しませんが、腰痛で腰回りを安定させ、痛みを和らげるにはもってこいの物になっています。

 

体幹装具の構造

体幹装具には布やナイロンで出来た軟性のものと、プラスチックや金属でできた硬性ものがあります。もちろん軟性より硬性コルセットのほうが固定力や運動制限を機能は強くなりますが、着用した感触はかなり違和感があると思います。かなり固いので下にかがんだり、体を捻じることなどはかなり制限を受けます。

また動きを固定する範囲の違いで体幹装具の長さも変わってきます。長さが長くなると固定力は高まります。長いものであれば、股上から脇の下辺りまで伸びるものもあります。

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http://makitagishi.com/taikan.html

 

体幹装具の良い点、悪い点

体幹を固定できることや、体幹を安定させることで痛みを緩和出来たりすることはいい点といえます。しかし体幹装具を着用するということはそれ以上に、日常生活に影響します。固い装具だと下にかがんだりすることは制限されるので、靴を履いたりすることも一苦労です。また夏場などではムレや汗をかいても取り外れない面などは悪い点と言えます。入浴場面でも、座って外すことが出来ない場合は、寝たままで入浴を行ったり注意が必要といえます。

 

装具が適応な方

腰痛や神経障害を伴う疾患で、腰部脊柱管狭窄症、腰椎分離症、腰痛変性すべり症、腰椎椎間板ヘルニアなど、腰の痛みの軽減や骨形成ができるまでの保存療法で利用することが多いです。

体幹サポーターなどは、腰痛やぎっくり腰などの際利用をしたりします。

 

体幹装具の装着ポイント

ここでもまたボーちゃんの登場です。

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体幹装具を合わせるうえでエスト位置を合わせるのが大事なポイントとなります。腰のくぼみにあわせて、装具のウエスト部分が合うように装着してください。

また股の付け根あたりが下端にくるようになりますが、座った際に鼠径部に食い込んでないかチェックしてください。また腰骨の上辺り(上前腸骨棘)などに痛みや発赤がないか注意してください。装具をの当たりが悪ければ、痛みや発赤が出来てしまいます

また苦しいから、ゆるゆるでつけている方を見かけますが、ある程度絞めておかないと、体幹装具も効果を十分発揮できません。使用方法をきちんと守って使っていきましょう。

生活場面では、トイレ使用時などにパンツの上から装具を装着すると、パンツをずらすときに装具をはずさないといけないことなども起こってきます。なので装具の上にパンツをはくとトイレ時に楽に上げ下ろしが出来ます。

また装具を上下逆さまでつけられていることも、時々お見掛けします。そのため装具にどちらが上か記載しておくことで、間違いが減らせます。

 

最後に

装具を着けることで、痛みの緩和や術後の運動制限を行い治療に専念が出来ますが、腰を回すことやかがんだり伸ばしたりすることが制限されれば、日常生活は自由には行えません。しかし治療が必要な時期にきちんと治すことで、今後の生活に痛みやしびれなどの症状が減少するのであれば、きっと頑張れるはずです。