こける前に知っておきたい転倒予防2
こんにちは、ラミマルです。
昨日は転倒についてお送りしました。
昨日の内容は
・転倒は筋肉の衰えや、いつもと違う環境で起こる
・ケガをすると生活の質が低下する
・転倒を0にすることは無理。こけても大丈夫な体や環境を整えよう
気になる方は、合わせて読んでみてください。
今日も、昨日の続きを書いていこうと思います。
もくじ
対応や準備をしていても、転倒は起こってしまいます。やわらかい場所で転んだらケガはないかもしれませんが、固い場所で転んでしまったら、何かしらのケガが起きるでしょう。
転倒したり、転倒を発見した場合はどうすべきか?
1-1 人を呼ぶ
まずは誰か助けを呼びましょう。近くに人がいなかったら携帯電話で誰かに連絡をしましょう。家族の方もこけている現場を発見し、自分ひとりで難しい状況であればだれか人を頼ってください。
1-2 意識を確認しましょう
家族の方が見つけた場合は、意識があるか確認しましょう。そのとき頭を打っているのであれば、むやみにゆすったりしないようにしましょう。余裕があれば、血圧計などで血圧を測ってください。
1-3 外傷を確認しましょう
ケガがないか確認しましょう。足や腰が痛ければ、自分で無理をして立とうとせず助けを待ってください。その際に出血の確認をしましょう。
1-4 安全な場所に移動しましょう
助けてもらえる人に頼りながら、安静にできるところに移動しましょう。足や腰が痛くて動けない場合は、救急車を呼ぶのも一つの手です。
1-5 打ったところを気にしながら様子を見よう
打ったところを気にかけて、時間の経過を待ちましょう。ただの打ち身であれば時間の経過で良くなります。骨折の可能性があるときは、腫れや熱感が出て痛みが続きます。そして立つことすらままならないと思います。そのようなときは迷わず病院に行きましょう。
血がサラサラになる薬を飲んでいるときは、出血しやすいので注意が必要です。また認知症や意識がなく本人に確認できないときや、いつもと動きが違うことが続けば、患部の状態をみて病院に行きましょう。
病院で転倒が起こったら
病院で転倒が起こったら、アクシデント報告書という書類を作成します。
まずどのような状況で発見したかを書きます。
例えば(※かなりざっくりとした記載ですが)
Aさんは左片麻痺を受傷した方で、注意障害があり左側に注意が向きにくい状態であった。日中の生活では自身で動かれることがあるため、介助や見守りを必要としていた。夜間帯に、物音がし部屋に訪室すると柵は抜けており、左半身を下向きに転倒していた。本人より「トイレに行こうとして・・・」
それに対してどう対応したかを書きます。
・2人介助でベッドに戻し、血圧を測定
・左半身の発赤や痛み、腫れの確認など
そして今後の対策などを書きます
何が原因で、どうすれば同じようなことが起きないかを考えて書きます。
・寝る前にトイレ誘導を行う。
・トイレの際はスタッフコールを押すよう伝える。
・降りられる動線の先にセンサーマットを設置するなど
なぜこのような説明をするのかというと、丁寧に検証しなくてもいいですが、在宅生活で転倒した際も、どうしてそれが起こったか振り返りを行うことで、同じ間違えはしないようになります。原因を探ることはとても大事なことになります。
ハインリッヒの法則
【統計学】失敗を未然に回避するヒヤリ・ハットの法則! 魔法の比率「1:29:300」 (2014年8月20日) - エキサイトニュース
よく病院の事故の話しででてくる「ハインリッヒの法則」というものがあります。これは1つの重大事故の背後には29の軽微な事故があり、その背景には300のヒヤリとすることがあるというもの。
これは家の転倒でも同じことが言えると思います。大きな転倒をする前には、これは危ないと思うことが多くあったはずです。なのでヒアリとすることが多くなってくれば、いずれ転倒に繋がります。なにがそうなる原因になるか考えることが転倒を防ぐ一つになるはずです。
転倒の対する体操
とてもためになる体操がネットを検索すれば、いくつでも出てきます。その中でも一つ載せさせてもらいました。下肢の筋力を鍛えることで転倒予防に繋がります。
まとめ
・転倒したら、助けを呼ぼう
・転倒した際は、どうしてこけたか原因を探ろう
・大きな事故の前には、ヒアリとしたことがたくさんある
もっと詳しく知りたいという方は、参考になる本を一冊紹介させてもらいます。
ラミマルも参考にさせてもらっている本で、イラストが多く分かりやすいです。転倒が不安という方は、ぜひ手に取ってみてください。