ラミマルブログ

リハビリの仕事を通して学んできた経験をもとに、病気やリハビリ、健康や日々のことなどを発信中

「身体障害者手帳」取得と受けられるサービス

こんにちは、ラミマルです。

 

先日は介護保険で受けられるサービスについて書きました。

在宅で負担を軽減して生活するには居宅サービスを上手に活用することが必要となってきます。

 

今日は、同じような話にはなりますが身体障害者手帳について話していこうと思います。

手帳の名前だけ聞き、交付されるとなると気持ちを落としてしまうかもしれませんが、利用すると便利なことがいくつもあります

 

こんな人に読んでほしい! ・身障手帳について知りたい
・どんなサービスが利用できるか知りたい

 でははじまり~はじまり~。

 

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もくじ

 

身体障害者手帳とは

上で紹介した居宅サービスは、介護保険で受けられるものになります。この身体障害者手帳は「身体障害者福祉法に定める身体上の障害がある者に対して、都道府県知事、指定都市市長又は中核市市長が交付する」とされており、介護保険とは別の枠組みとなります。

 

身体障害者手帳の対象者

身体障害者福祉法では「身体上に障害ある18歳以上の者」とされており、身体上の障害に該当すると認められた場合交付されます。

例えば、手足などが不自由な肢体不自由、視力障害、そしゃく障害、心臓や呼吸器、腎臓、小腸などの内部障害などが挙げられます。

 

脳卒中を発症した場合もこれらに該当する場合もあります。

しかし介護保険のように入院中から申請することは、不可能で症状が固定してからの申請になりますので、おおよそ発症から6か月経過してから申請する形になります。また申請から交付までにも約1か月ほど時間がかかります。

 

身体障害者手帳の等級

障害の等級は1級から7級に分類されています。これは症状の状態や日常生活がどの程度問題が生じているかなどによって分けられ、1級が重度でそこから順に7級まで分けられます。また等級によって、受けられるサービスや種類に差があります。

 

身体障害者手帳を申請するには

自治体の窓口によって細かい部分は違いもありますが、

・交付申請書

身体障害者診断書、意見書

・証明写真

これらの物が必要になってきます。

身体障害者診断書・意見書身体障害者福祉法によって認定を受けた医師が作成することになっており、有料(5~8千円程度)になりますので注意が必要です。

 

身体障害者手帳にて受けられるサービス

なおこれらのサービスは等級によって受けられるサービスや種類に差がありますので注意が必要です。

 

 ・税金の控除

所得税や住民税など控除が受けられます。また自動車税や、自動車所得税が減税されます。

 

 ・心身障害者福祉手当

これは「精神や身体に重度の障害を持つ20歳以上の者の日常生活への支援や福祉の増進を図る」各市区町村の手当です。詳細は市町村によって異なりますので割愛します。

 

 ・タクシー料金の補助

身障手帳を提示すれば、タクシー料金の割引が受けられます。また市町村によって異なりますが、1級から2級に該当する方は、タクシー券が支給されます。タクシー会社によって割引適用がない場合もあるようなので事前の確認が必要です。

 

 ・JR、私鉄、航空運賃の割引

1~6級の方で第1種、第2種の方が本人及びその介護者の普通乗車券、定期乗車券、回数券、急行券運賃が割引になります。また各航空会社も同様に障害者割引運賃を適用しています。詳しくは各航空会社にお問い合わせください。

 

 ・有料道路の割引

役所等に事前に申請することで、高速料金の割引を受けることが可能です。この割引はETCでも申請を行えば可能なので知っておくとお得かもしれません。

 

 ・その他の割引

その他にも、美術館や動物園、水族館などでも割引が適用されることがあります。すべては網羅できていませんが、知っているとお得になることもあるかもしれません。

 

最後に

身体障害者手帳を利用すると受けられるサービスを書いてきました。各市町村によって詳細が異なるため、詳しい内容は書けていません。

サービスを提供している会社や自治体から情報は積極的に発信してくれませんので、知らなければ利用することは出来ません。手続きや申請など面倒かもしれませんが、各申請を行うことで生活の行動範囲が少しでも広がることを願っています。