高齢者の口腔ケア ケアの目的と手順
こんにちは、ラミマルです。
昨日までは呼吸障害について書いてきました。
今日は、呼吸器に関連した口腔ケアについて話していきたいと思います。
口の中を管理することは、楽しく食べることにも繋がりますし、誤嚥性肺炎の予防に繋がるとされています。
そのため口腔ケアは大事な項目となります。
それでは、はじまりです。
もくじ
口腔ケアとは
口腔ケアとは歯磨きや口の中の洗浄を行い、口の中だけでなく体全体を健康に保つことをさします。
この口腔ケアには主に3つの働きがあると言われています。
1つめは、口腔内を綺麗に洗浄することで歯周病や、歯垢などから起こる炎症などを防ぐ役割があります。そうすることで虫歯や歯が抜けてしまうことなどを予防することが出来ます。
2つめは、いつまでもおいしい食事が食べられることに繋がります。口腔内をケアすることで歯はもちろん舌のケアも行えます。そうすることで歯がいつまでも健康で、味覚がきちんと感じられ食事が楽しみになるはずです。食事が十分行えることは、脳の活性化にも繋がりいいこと尽くしと言えます。
3つめは誤嚥性肺炎を予防できることにあります。口の中にはたくさんの細菌が存在します。嚥下障害に陥り、気管に口の中の唾液などが入り込めば誤嚥性肺炎を起こしてしまいます。しかし口の中を清潔に保ち、細菌の数を減らした状態を保っていれば、誤嚥性肺炎へのリスクを軽減させることが出来るといえます。
口腔内の観察ポイント
口の中をケアしていく中で、観察するポイントがいくつかあります。
まず見ておきたいのが、口の中が乾燥していないかです。乾燥している口の中は、唾液があまり出ていない状況で、食事を行っていて食べ物がパサつきやすい状態となります。また痰が歯や、口腔内に張り付いている場合は自分で痰を出せない状況にあったり、匂いや菌の繁殖に繋がります。
口内炎や口の中に傷がある場合は、痛みなどから食欲不振になる恐れがあります。またぐらついている歯がないかも確認しておきましょう。歯周病などから歯がぐらつき飲み込んでしまう危険性があります。
ここで口腔ケアに使える商品
ここからは口腔ケアに使える商品について紹介します。
舌ブラシです。舌の掃除に使います。
3面ヘッドになっている歯ブラシです。
汚れを取りやすいスポンジブラシです。
口腔保湿ジェルです。口の中の感想を防ぎます。
口腔内ウェットティッシュです。口腔内全体の掃除に使います。
口腔ケアの手順
では手順の説明に入ります。まず上記に挙げた口腔保湿ジェルを唇や口腔内に塗っていきます。これは乾燥している状態でいきなり歯ブラシなどを口に入れると、口の中などを傷つける危険性があります。そのためスポンジブラシなどに口腔保湿ジェルなどを塗り、まんべんなく口の中に塗っていきましょう。
次に歯磨きを行っていきます。出血しやすい人は「やわらかめ」のはぶらしを使いましょう。また歯と歯肉の間や歯に凹凸があったり、欠損がある場合は1本ずつ丁寧に磨いていきます。歯を磨いていると自然に唾液が出てきます。
口腔ジェルと、唾液の影響で口腔の粘膜にこびりついた痰や汚れがふやけてくるため、口全体をスポンジブラシなどで拭っていきましょう。できるだけ口の奥から手前に向かって洗っていきましょう。
全体の汚れをスポンジブラシでとったら、口腔内ウェットティッシュで口腔内全体の汚れを除去していきます。指に巻き付けて、口全体を拭っていくことで綺麗に保つことが出来ます。
最後に口腔内の保湿を、再び行って終了となります。
まとめ
・口腔ケアによって、口腔内の問題や誤嚥性肺炎を予防できる
・いつまでもおいしい食事を食べることに繋がる
・口腔の手順を身につけ、口の中を清潔に保ちましょう
最後に
口の中を綺麗にすることで、口から食べることや誤嚥性肺炎予防など、いいことはたくさんあります。また口の中がカピカピで、生活することは本人や家族にとても辛いことです。そのため今から出来ることを行い、口の中を清潔に保っていきましょう。