生活を助ける自助具シリーズ 第3弾「靴」
こんにちは、ラミマルです。
今日は、生活を助ける自助具シリーズ第3弾をお送りします。
自助具に当てはまるかは謎ですが、介護用品の紹介の場として、シリーズ第3弾で登場するのは「靴」です。
靴は歩くときに必要になってきますが、装具を利用するときには普通の靴ではなかなか対応するものがありません。
今日はそんな困ったときに必要になってくる靴について書いていこうと思います。
もくじ
くつの種類について
急性期から回復期に転院してきて、時々見られるのがこのような靴です。急性期で勧められて購入されるようです。
もちろん急性期では歩行訓練もそこまでないでしょうし、履きやすさや脱ぎやすさ、また簡易的に履くのであれば、申し分ないと思います。しかし回復期病院で歩行訓練をメインで行うには、靴自体がペラペラし、安定していないため歩行練習にはお勧めできません。
入院初期の段階で、家族に持ってきてもらう靴としては、病気の前に履いていた運動靴などを持ってきてもらいます。もちろんその靴で歩ける方は、新しい靴を購入しなくても構いません。しかし歩くための装具をつくるとなれば、どの靴でもいいわけではありません。やはり装具用の靴が必要になってきます。
装具用の靴とは
このVステップシリーズは、装具を利用する方がよく購入されています。いくつかのシリーズで売られているので色も何色かあり、デザインも数種類あります。ソール(中敷き)をのけることで、装具を着用しても十分収まる大きさで、足に馴染むと思います。ちなみに紹介しているのはVステップ7ですね。
・使用方法
まず装具を着用します。その後に装具側の靴の中敷きを外し、装具の上から靴を履きます。麻痺が重く、足が十分動かない人などは足を組んで靴を履いたりします。なかなか片手で装具や靴を着脱することは、難しいので回復期のリハビリの際に、ぜひ習得して帰ってもらったらと思います。あとはマジックテープのベルトを締めます。
・使用感
どっしりとした靴なので、安定感があり歩きやすいです。またマジックテープのベルトで締め上げるタイプのものなので、靴紐などがほどけてしまう心配はありません。
・使用しての効果
足元が安定してくると、下肢の支持性の向上にも繋がりますし、おのずと歩行量も増えてくると思います。
・値段
紹介しているVステップ7は12000円前後です。他の介護用品のカタログに載っているものは、5000~8000円前後なので比較的高い商品と言えます。しかし装具を着用して履けるものは、あまり種類がないのでこのVステップシリーズに落ち着くことが多いです。
また装具を着用して履くため、装具側の靴は大きめを購入します。その点このVステップシリーズは片足ずつ購入できるため、左右で大きさの違う靴を買うことができます。他の靴では左右同じサイズのものを買う必要があるため、その点は装具対応の靴としてよく考えられていると思います。
・お勧めしたい人
・装具を着用しての歩行を検討している方
・足の幅や甲が高く、ゆったりとした靴を履きたい方
・注意点
やはりリハビリを目的とした靴なので、デザインという点で言えばお洒落ではありません。女性であったり、若い人、お洒落を楽しみたい人にはやや不向きと言えるかもしれません。またサイズは装具を利用した大きさにもなるので、お試しのものがあれば、サイズを合わせてから購入を検討してみてください。分からなければ、担当のリハビリスタッフに聞いてみれば間違いないと思います。
最後に
装具にあった靴を着用することで、歩行量は増えるでしょう。歩行量が増えれば、歩いた分だけ筋力や体力向上にも繋がっていくと思います。装具をつけて履ける靴を探している方は、ぜひ購入を検討してみてください。