ラミマルブログ

リハビリの仕事を通して学んできた経験をもとに、病気やリハビリ、健康や日々のことなどを発信中

生活を助ける自助具シリーズ 第一弾「介助はし」

こんにちは、ラミマルです。

 

今日は生活を助ける自助具シリーズの第一弾をお送りします。

 

そもそも自助具ってなに?という質問が聞こえてきます。

 

自助具とは、病気やケガなどで体が動きにくくなり、生活の中で不自由になった動作補う道具のことでさまざまなものが開発されています。

 

その中でも今日は「介助はし」をピックアップしていきます。

 

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もくじ

 

箸ぞうくんクリアとは

 

 
こちらの商品が箸ぞうくんクリアですね。なぜこの商品を第一弾に選んだかといいますと、注文数の多さですね。病院では患者さんに福祉用具の購入を進めたり、購入の希望を受けることがよくあります。そしてその注文数位に必ず食い込んでくるのが、「箸ぞうくんクリア」です。
脳卒中片麻痺となった方が主に注文されるのですが、なぜ上位に食い込んでくるか考えました。回復期病院のリハビリでは食事場面が自分で行えることは、リハビリの第一歩として、とても重要なことになります。そのため自分で行うにあたり箸は使えないけど、介助はしなら使えるという人が多いので注文数が増えるのだと思います。
 

 ・使用方法

f:id:ramisuke:20210401212326p:plain箸ぞうくんクリア

テニスボールを鷲づかみすような要領で、親指、人差し指と中指を絞めるような形で使います。軽く握ろうとするとつまめ、力を抜くと開きます。ピンセットをつかうような要領で使うことが出来ます。 

 

 ・使用感

実際ラミマルも使ったことがありますが、そこまで力はいらず軽い力で開閉ができました。また指の形にフィットする構造で、手の中に納まりやすいのが特徴です。

 

 ・使用しての効果

ちなみに右手用、左手用とあります。用途としては右利きの方が「軽度の右片麻痺」になり、まずまず手が動くが箸は使いにくい。でも箸で食べたい時に、右手用を買って食べられます。

また右利きの方が「重度の右片麻痺」なり、右手が全く動かない。でも左手では利き手でないので箸は上手に使えない。そのような場合は左手用を買って食べられたりします。

利き手でなくても上手に食べられるのを見ると、箸ぞうくんクリアは使いやすいのだと思います。和食をスプーンやフォークだけで食べるのは味気なかったりするので、箸を好むのは日本人ならではだと思います。 

 

 ・値段

ネットにておおよそ3000円前後で売られていると思います。バネ箸ピンセット箸でしたら1500円前後でも購入もできますが、箸ぞうくんクリアほど手元が安定していないため、麻痺のレベルがいい方が購入されるのであれば、そちらでも構わないかと思います。 

 

 ・お勧めしたい人

・利き手が麻痺で動かないため、非利き手で箸を持って食べたい方

・利き手に麻痺があって、スプーンなどは利き手で操作できるが箸は使いづらい方

 

 ・注意点

回復の過程で普通の箸が使えるようになり、利用しなくなる可能性はありますが、それはそれで喜ばしいことだと思います。
また病院であれば、お試し用の介助はしなどを置いているので、何度か試してもらってから購入してください。また在宅で検討する場合は、ケアマネージャーさんに相談して、お試しのものがあれば使用させてもらってから、購入してほうが使えなかったとき無駄にはならないと思います。
 
最後に
福祉用具は上手に使うことで、生活をより充実させてくれるものです。また今回紹介した箸ぞうくんクリアは、日本人の箸で食べたいという思いを形に変えてくれるものだと思います。気になった方はぜひ検討してみてください。